モシュコフスキー:セレナーデ

 

【モシュコフスキー:『セレナーデ』】
M.Moszkowski(1854〜1925)は、ポーランド人の作曲家、ピアニストです。音楽家として大きな名声を得、ピアノ協奏曲やオペラなど作品も多く残しましたが、何故か没後はそれほど高い評価を得ていません。彼は、ポーランド人ですが音楽をドイツで学び、後半生はフランスへ移住してパリで過ごしました。又、最も知られている作品は、5曲からなる『スペイン舞曲 作品12』(4手用ピアノ)です。つまり、この一種の『無国籍』性が、ナショナリズムを中心として動いてきた20世紀音楽中に然るべく占める位置を失ってしまった、と考えるのが正しいのではないかと思います。いずれにせよ、現在不当に低い評価を受けている作曲家ではあります。なお、彼の妻はセシル・シャミナードの妹に当たります。


【セレナーデ 作品15】
この『セレナーデ 作品15』は、モシュコフスキーの作品中でも最も良く知られた1曲で、この原曲以外にもヴァイオリンやチェロに編曲されてよく演奏されます。曲はセレナーデらしくスタカートの伴奏にのって、美しいメロディが歌われます。

【スペイン舞曲集 作品12】
作品15のニ長調のセレナーデと並んで、最も知られた作品です。全部で5曲から成り、元来は4手用の作品ですが、色々な形に編曲されて親しまれています。

●第1番ハ長調
スペイン舞曲集では、はじめの3曲が比較的良く演奏されますがこの一番はその中でも最も人気があります。ボレロのリズムに乗って軽やかな旋律が歌われます。中間部のメロディは特に美しく、グラナドスの「アンダルーサ」、ファリャの《はかなき人生》からの「スペイン舞曲第1番(作曲者自身のピアノ編曲)」とともに、『スペイン舞曲』なるジャンルの定番となっています。